ホームズは、愛用の大きな虫めがねで、観察しながら、
「なるほど、たしかにこれは指紋だ。親指のようだね。」
「これがマクファーレンの親指から取った指紋なんですが……くらべてごらんなさい。」
ホームズは、警部がさしだしたマクファーレン青年の指紋を、虫めがねで見つめ、さらにかべの血のあととくらべていましたが、
「なるほど、この二つはまったく同じものだね。」
と、みとめました。レストレード警部は、いやにうれしそうに、
「そうでしょうとも。同じ指紋は百万に一つもない。どうです、『決定的しょうこ』といったわけが、おわかりでしょう。」
「なるほど、こりゃたしかに決定的だ……。」
ぼくが思わずいうと、ホームズも、
「決定的だねえ。」
なぜか、さっきとはちがう、ほがらかな声でくりかえしました。
「この指紋は、いつ、だれが見つけたのかね。」
「ここの家政婦ですよ。ゆうべ見回りの警官に知らせてきたんです。」
「ふーん、警察ばかりか、ぼくさえ見つけられなかったものをねえ。」
「負けおしみをいってもだめですよ。あきらめてベーカー街におもどりなさい。では。」
レストレード警部は、じょうきげんで行ってしまいました。
福尔摩斯用自己喜欢用的大号放大镜观察起来,说:
“这样吗,这个确实是指纹。像是大拇指的。”
“这是从麦克法兰的大拇指印下的指纹……请你比较一下。”
福尔摩斯拿起放大镜观察探长递出的麦克法兰的指纹,然后对比了墙上的血迹,说:
“确实如此,这两个指纹一模一样。”
做了确认。雷斯垂德探长看起来很开心地说道:
“那是当然。即使在一百万个指纹里也找不到相同的。怎么样,明白我为什么说这是‘决定性证据’了吧?”
“原来是这样,这确实是决定性的……”
我情不自禁地回答道,福尔摩斯也说道:
“确实是决定性的。”
不知为什么,和刚才不同,福尔摩斯爽朗的声音又回来了。
“这枚指纹是谁、在什么时候发现的?”
“是这里的女管家。昨天晚上通知了巡警。”
“嗯,不光是警察,这个就连我也没发现啊。”
“不要再嘴硬了。放弃然后请回贝克街吧。慢走不送。”
雷斯垂德探长兴高采烈地走了。
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本帖子最后于 2024/3/24 19:09:38 编辑 ]