【汤河原】【121】
「ああ。大丈夫だ。六年前だって、全く丸くおさまった じゃないか」
6
翌日の夕方、小早川は、藤木川 のほとり の舗道 を、奥湯河原に向って歩いていた。
川の反対側に、老人ホームがあるせいで、朝や夕方に、そこの老人が、橋をわたって、散歩に出てくる。
犬の散歩に、この舗道を使う人もいる。
小早川は、ふと、立ち止った。
手すりにもたれて、暮なずむ 川面に眼をやった。
煙草をくわえて、火をつけた。
川面を見ながら、左眼の端で、一人の男の姿を捕えていた。
二十代の男で、スニーカー に、サファリジャケット という恰好をしている。
前に会った時は、警官の服装だった。間違いなく、湯河原派出所の若い警官だ。
今日は、非番 なのに、職務熱心に、尾行 をしているらしい。
小早川は、煙草をくわえたまま、歩き出した 。彼の泊まっている奥湯河原の青山荘まで、追ってくるつもりなのだろうか。
前方から、ラブラドール をつれた 少年が、やってくる。すれ違うと、今度は、カップルの姿が、見えた。
今夜は、暖いので、夕方の散歩を楽しむ人間が、多いのだろう。
カップルは、身体をぶっつけ合い ながら、ゆっくり歩いてくる。
(じゃれて やがる )
と、小早川は、苦笑した。
だんだん、近づいてくる。
【译文】
“嗯。没关系。就连六年前不也是全都摆平了吗?”
6
第二天的傍晚,小早川走过藤木川的河畔铺道,向里汤河原走去。
河流的对岸是老人之家,所以早上和傍晚,那里的老人都会走过大桥,来这边散步。
也有人给小狗散步,也来这到这条铺道。
小早川突然停住了脚步。
靠着扶手,看着暮色降临时的河面。
嘴里叼起一支烟,并点着了火。
一边看着河面,左眼角一边看到了一个男人的身影。
二十来岁的男人,一双轻便运动鞋,穿着一件狞猎夹克。
前段时间碰面的时候,是穿着警官服装的。没错,就是汤河原派出所的年轻警官。
今天虽然没有当班,但好像是热心于职务,就尾随了过来。
小早川仍然叼着香烟,开始走起来。那警官是打算跟着小早川来到他住宿里汤河原的青山庄吧。
从前面,走一个带着一条拉布拉多犬的少年。当擦身经过时,这次是一对情侣。
今晚暖暖的,傍晚享受散步的人比较多吧。
情侣一边相互碰触着身体,一边慢慢走过来。
“这是在嬉戏呢。”
小早川苦笑着想道。
渐渐靠近了。
请老师看一下。
低头做事