【汤河原】【123】
「深く切れていませんから、大丈夫ですよ」
と、手当て をした看護婦 が、いった。
その間にも、急病人 が、次々に運ばれてきた。
手当てをすませた小早川は、診察室の隅に追いやられて しまった。
一緒についてきた泉巡査は、椅子を持って来て、小早川の隣りに腰を下ろした。
「これが、小早川さんを刺したナイフです」
と、手袋をはめた 手で、ナイフを示した。
刃先 が、七、八センチのものだった。刃先に、赤黒く、彼の血が、付着 していた。
「おれの血か」
「何か思い当たることはありませんか? 命を狙われることですが」
と、泉巡査は、真剣な眼つきで、いう。
「ないよ」
「でも、刺されたじゃないですか?」
「剌されたんじゃなくて、切られたんだ」
「違うんですか?」
「最初から、おれを殺す気なら、突き剌すつもりで、身体ごと、ぶつかって 来るさ。だが、さっきの男は違う。おれを、脅すつもりだった」
「脅かすつもりでもいいですが、心当たり は、あるんですか?」
「それなら、いくらでもあるさ」
と、小早川は、笑った。
湯河原派出所の若宮所長が、入って来た。若宮は、部下の泉巡査に小さく手を上げてから、近づいて来て、
「とんだ災難でしたね」
と、小早川に、いった。
「ああ」
「今、川ざらいして 他に物証 がないか探しています。暗いのでなかなか…」
【译文】
“割的不深,没关系的。”
处理伤口的护士说道。
在那期间,急诊病人被接连送了过来。
处理完伤口的小早川被挤到了诊室的角落。
一起过来的泉巡查端来椅子在小早川旁边坐了下来。
“这就是划伤小早川先生您的那把刀。”
泉巡查用戴着手套的手拿着刀展示说道。
是一把刀尖长七、八公分的刀具。小早川的血变成了红黑色附着在刀尖上。
“这是我的血啊。”
“您没有什么头绪吗?这是奔着您的命去的事情。”
泉巡查用认真的眼神说道。
“没有啊。”
“但是,您不是遇刺了吗?”
“不是刺,是割呀”,小早川笑着说道。
汤河原派出所的若宫所长进来了。若宫对部下泉巡查扬了扬手,靠近说道:“真是飞来的灾难。”
“是啊。”
“现在,正在彻底地寻找是否有其他物证。由于天色太暗所以难以取证…….”
请老师看一下。
低头做事