==「もの」を畏怖した縄文人――霊力と造形==
一、日本に上陸した太平洋圏のマナ
すでにわたしは紀元後五世紀以後を「日本」とよびうる国家の時代と考え、それ以前に「前国家」といえる群小国家の集合形態を措定してこれを前古代と称した。
この前古代も紀元前三世紀以降同じ七〇〇年をもって一周期を数えることができ、ほぼ従来弥生時代といわれたものに相当するが、もちろんそれ以前の約一万年に日本列島は縄文時代とよばれる歴史をもつ。
じつは、わたしたちが以後現代に到る日本人の信仰――体裁をととのえると宗教とよばれるもの、を考える時には古代では仏教を話ることになる。しかしそのためには国家建設以前に存在した信仰を述べる必要がある。むしろ縄文、弥生時代の信仰は今日になお生きているから、きわめて重要となる。右に述べた縄文時代にまで遡らなければならない。
そこでまず、縄文時代と弥生時代の信仰について、二章をさいて述べておきたい。
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一、在日本生根发芽的太平洋文化圈的神力
我已经认为公元五世纪以后是称得上“日本”的国家的时代,在这之前是由许多被称作“前国家”的小国家形成的集合形态,所以称作前古代。
这个前古代也是从公元前三世纪开始以700年作为一个周期来计数的、大概相当的是被称为弥生时代的时期,但是不管怎样在这之前的约一万年日本列岛是处于被称为绳文时代的历史中。
事实上,我们在考虑到达后现代的日本人的信仰——整理过体裁和被称为宗教一样的东西的时候,就难免会变成和古代的佛教相似的东西。但正因如此,有必要阐明国家建设以前就已经存在的信仰。不管怎样,因为绳文、弥生时代的信仰在今天仍然以新的方式继续存在着,研究这种信仰就变得极为重要。必须追溯至在下文提及的绳文时代。
因此,我首先会针对绳文时代和弥生时代的信仰在第二章进行论述。
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先生の教えをお願いします。
靡不有初,鲜克有终……