33 病院　受付前
待合のソファに寝転がっている玉緒。
『ナジャ』を読みながら板チョコを食べている。
玉緒Ｍ　「そして、愛が、魂として純化すればするほど、肉としてのもろさが、ということは、有限の負い目を持っている存在としての人間の弱さが強く意識されてくる。」
玉緒：わからん、……
最後のチョコのかけらを口に入れる玉緒。指にチョコが付いているのを丁寧に舐めとる。
ふと顔を上げる。
木村が今日も受付前に立っていて、受付係に面会を断られている。木村の手にしている花束は乾き、枯れかけている。
その乾いた花束から、花びらがぱらりと落ちる。
玉緒M：なぜ顔を変えるのか。そう聞かれた私は、自分はとあるNPO団体に所属する医師で戦地に赴き医療従事していたが、病院に爆弾が落ちたのだ、と言った。もちろんまったくの嘘だ。なんで嘘なんかついたのか？
33 医院　接待处前
玉緒在等待处的沙发上随意地躺着。
玉绪一般吃着巧克力板一边读着《娜嘉》。
玉緒独白　「所以，灵魂层面的爱越纯净，肉体层面爱的脆弱——暂且称之为脆弱——也就是人类（所谓的抱有有限负担感的存在）的脆弱就越发不言自明。」
玉緒：不明白……
玉緒把最后的一小块巧克力放进嘴里，仔细地舔干净了指头上粘的碎渣。
玉绪不经意地抬起头。
木村今天也站在接待台那儿，又一次被接待员拒绝了探视的请求。木村手上的花束已经没有了什么水分，枯萎的很快。
从那干枯的花束上，花瓣缓缓飘落。
玉緒独白：你为什么换了脸呢？我曾经被这样问过，我就说我是某个非营利组织的医生，在做战地医生的时候医院被炸弹击中了。当然全是在撒谎。我为什么要撒这种谎呢？

34　病院　手術室
黒岩、手術台に足を組んで座っている。手には手術用メスが一本。黒岩、メスを鏡にして真っ赤な口紅を塗っている。
玉緒M：別の意味なんかないよ。
黒岩の鼻から一筋赤い鼻血が流れる。
34　医院　手术室
黒岩坐在手术台上翘着二郎腿，手上拿着一把手术刀。黒岩正在借着手术刀的倒影，往嘴唇上涂抹着鲜红的口红。
玉緒独白：没什么特别的意思啦。
黒岩的鼻子里流出一溜儿鼻血。


先生の教えをお願い致します。

没有特别要改动之处。