58病院 受付前
受付前に木村が立っている。
木村の横には樹生がいる。
樹生、うつむいている。
58医院 接待处前
木村在接待处前面站着。
木村旁边站着树生。
树生低着头。
59 病院 応接室
うつむいている向日葵。
その向かいに座っている木村と樹生。
樹生、立ち上がり向日葵向かって深く頭を下げる。
向日葵はじっとしている。
樹生、ポケットからロケット鉛筆を出す。
はっとする木村。慌てて樹生を止めようと手を伸ばすが、間に合わない。
樹生、自分の目にロケット鉛筆を突き立てる。
59 病院 会客室
向日葵低着头。
对面坐着木村和树生。
树生站起来给向日葵深深鞠了个躬。
向日葵盯着看。
树生从口袋里拿出了火箭铅笔。
木村惊叫一声,慌乱中想要伸手阻止树生,但是没有赶上。
树生把铅笔插进了自己的眼睛里。
60 病院 応接室の前の廊下
部屋の前の廊下からそれを覗き見ている玉緒と茉莉花。
茉莉花:あんなことしたって、あの子には見えないのにね。
ばたばたと部屋に看護師たちが走りこんでいく。
60 医院 会客室前面的走廊
玉緒和茉莉花在房间前面的走廊上观察者这一幕。
茉莉花:干了那样的事,那个孩子就再也看不到了啊。
护士们朝房间跑了过来,传来匆忙的脚步声。
61 病院 応接室
樹生の名前を叫ぶ木村の声。
応急手当てする看護師たちの指示する声と足音。
けれどその音たちは他人事のように遠い。
向日葵の顔に赤い血しぶきが飛んでいる。
向日葵、それが何かわからぬまま指で拭う。
61 医院 会客室
木村喊着树生的名字。
传来护士们应急处置的指示声和脚步声。
但是这些声音却如梦境一般模糊遥远。
鲜红的血溅到了向日葵的脸上。
向日葵还没反应过来那是什么,用手指抹了下脸。
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……