【汤河原】【173】
金次「まあ、そうなんだが、あの殺人事件で、急に、投資意欲がなくなってしまってね」
亜矢「それは、おかしいと思いますわ」
金次「おかしい? 何故だね?」
亜矢「あなたは、何かの雑誌に、こう書いています。私は、今まで、縁起をかついだことは、一度もないとですわ。殺人事件の起きた建物でも、安く買って改造し、それをチェーン店
に加えたとも、お書きになっています」
金次「そうだったかね」
亜矢「殺人事件が起きて、熱海も、湯河原も、評判が落ちている時ですから、土地でも、安く叩ける筈ですから、何故、そうしなかったんですか?」
金次「何しろ六年前のことだからね。細かいことは、忘れたよ」
亜矢「近代ウイークリイに書いたんですけど、六年前、殺されたクラブのママの仁科あいさんが、あなたに、土地を買わせようとしたりした有力者の悪口を言って、やめさせたので、怒った有力者の一人が、或いは何人かが、彼女を殺したんじゃないかという内容ですけど、読んでくださいましたか?」
金次「だから、小早川クンは、無実という書き方でしたね」
亜矢「ええ」
金次「私は、小早川クンが、シロかクロかはわからなかったと、いった筈だよ」
亜矢「じゃあ、金次さんが、仁科あいさんに、いろいろ聞いたことはなかったんですか?」
金次「私は、そんな姑息なマネはしない」
亜矢「そうなんですか」
金次「当たり前だ」
【译文】
金次:“这个嘛,是这样的。因为那个杀人事件,我忽然没有投资的欲望了。”
亚矢:“那就感觉奇怪了。”
金次:“奇怪?为什么呢?”
亚矢:“您在某份杂志上是这样写的。您写道:我从来都不迷信吉利与否的问题。连发生杀人事件的房子我都以便宜的价格买来改造,然后加入自己的连锁店当中。”
金次:“没错。”
亚矢:“杀人事件发生后,在热海和汤河原的传闻也尘埃落定了,土地的价格也能压下来,可为什么不投资了呢?”
金次:“因为毕竟是六年前的事情了,具体的细节都忘了。”
亚矢:“《近代周刊》曾报道过,六年前,遇害的会所老板娘仁科爱可能对您说了打算把土地卖给您的大人物的坏话,从而让您放弃了购买,愤怒的大人物中的一个或多人就把她杀了。这报道您读过了吗?”
金次:“所以,报道的意思是小早川是清白的。”
亚矢:“是的。”
金次:“我不知道小早川是有罪还是清白的,这我说过吧。”
亚矢:“那么,金次先生就没详细问过仁科爱吗?”
金次:“我不做那样卑劣的事情。”
亚矢:“是吗?”
金次:“当然了。”
请老师看一下。
低头做事