笑ったが、たしかに違反は違反だ。それに、ただの違反ならいいのだが、誰かのいたずらだとしたら困ったものである。このところ、あちこちで放火事件が起きている。無言電話も多い。暴走族なども含めて、いわゆる「愉快犯」と呼ばれる犯罪行為は、いたずらの延長線上のことであるのかもしれない。
「それにしても、いやな鳴り方だったわね」
雪江はそれを気にしている。
「明日、聖林寺さんに訊いてごらんなさい」
自分で訊こうとしないのは、お寺が苦手だからである。そろそろ仏様と仲良くなっておいたほうが、近い将来、「お迎え」が来た時のためになると思うのだが、それだけにむしろ、近づきたくないのかもしれない。
ところが、翌朝、その聖林寺から住職がやってきた。といっても「お迎え」ではなく、「大奥様に、折り入ってご相談したいことがありまして」というのであった。
雪江は敬遠しているけれど、浅見家は代々、聖林寺の檀家世話人を務めてきた家柄である。その檀家世話人に住職が「折り入ってご相談が」とくれば、大抵は本堂の修築だとか、永代供養料の値上げだとか、あまりうれしくない話と相場が決まっている。
しかし、それにしては住職はひどく難しい顔をしていた。
聖林寺の住職は先代が二十年前に亡くなって、息子の代になっている。実は先代は浅見の父親と碁仇だったのだが、七十四歳で往生した直後に浅見の父親が急逝した。こっちのほうは、まだ五十を越えたばかりの若さだった。
笑归笑,说违规也确实是违规了。而且,如果只是单纯的违规还好,如果是谁的恶作剧就麻烦了。这阵子到处都有纵火犯,打通了不说话的骚扰电话也很多。还有暴走族,所谓“快乐犯罪”的犯罪行为,可能也是广义上的恶作剧吧。
“这么说来,确实是不很妙啊。”
雪江很在意这件事。
“你明天去问问圣林寺的师父吧。”
之所以不想自己问,是因为她也不知道怎么处理和寺院的关系。想和佛祖慢慢亲近起来,也是为了“大限将至”时自己能得些好处。也可能正因如此,自己反而不想接近佛祖了。
话说到这儿,第二天一早,圣林寺的住持还真的来了。不过可不是来宣示自己的“寿限”,而是另有原因:“贫僧是为和夫人恳谈而来。”。
雪江虽然敬而远之,奈何浅见家代代都是圣林寺的“大施主”,住持向这个“大施主”来“恳谈”的话,大概率是要修缮大殿,或者是商议提高平日的香油钱,反正肯定是让人高兴不起来的话题。
但是并非如此,住持来时面露难色。
圣林寺的前代住持二十年前亡故了,住持之位就传到了儿子这里。其实前代住持和浅见的父亲是棋逢知音,住持七十四岁往生之后不久,浅见的父亲也去世了。这位住持还很年轻,刚过五十岁。
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……