「ほんとですか」
升波は驚いた。
「ええ、ほんとうです。ひょっとすると、『心の旅路』のようなことにでもなるのかと心配しましたが、さいわい、大したこともなくてすんだのですが、その事故をきっかけに、今度は僕がある事件に巻き込まれたのです」
「事件、というと?」
「連続殺人事件が絡んだ、かなりスケールの大きな事件でした。一時は僕が犯人一味ではないかと疑われましてね。地元警察とすったもんだのあげく、事件を解決したのですが……その時はえらい目に遭ったと思いましたが、いまになってみると、むしろ懐かしいですねえ。あの刑事さんたちはどうしているかなあ……」
浅見は窓の外の遠くを眺めた。
「それじゃ、琴平電鉄だとか、栗林公園なんかも知ってますか?」
升波は気負って、訊いた。
「ははは、もちろん知ってますよ。栗林公園はあまりにも有名ですが、琴平電鉄というのは、地元ではコトデンといって親しまれている、路面電車に毛の生えたような、かわいい電車です。僕はほとんど車で動き回っていましたから、実際には乗っていないですが、あれに乗ってコトコトと金毘羅さんにお参りに行くのも楽しそうですよ」
“真的吗?”
升波很惊讶。
“是这样的,当时还担心会不会变成《心灵之旅》的主人公那样,万幸没有什么大碍。我还因为那场事故跟最近的一桩案子扯上了关系。”
“案子?怎么说?”
“是有关连环杀人案的,规模很大。我还一度被怀疑是嫌疑人的同党呢。我跟当地警察好一番争辩,最后才让案件真相大白……那时还以为受了多大的委屈,现在想想反而有点怀念了,当时的刑警们现在都在干嘛呢……”
浅见望向窗外。
“那你知道琴平列车、栗林公园吗?”
升波执着地问道。
“哈哈哈,当然知道。且不说栗林公园本身就很有名,琴平列车比路轨电车舒服一点,非常可爱,被当地人亲切地称为‘琴列’。我基本出门都是坐汽车,所以其实并没有坐过琴平列车。不过想想坐着叮叮当当的琴平列车去参拜金比罗宫,也不失为一件乐事。”
给老师拜个早年,不知老师春节前后有没有闲暇批改译文,所以特地问一下。
靡不有初,鲜克有终……