「そう、やってくれる。それじゃ、明日にでも高松へ飛んでちょうだいな。ペラで20枚もあればいいからさ。旅費その他は立て替えておいてね」
藤田は勝手なことを言うだけ言うと、面白くもなさそうに電話を切った。
夕方、田原部長刑事が、飛行機のチケットを持ってやってきた。
「自分と木本さんが同行しますが、表向きは偶然、飛行機の中で一緒になったようにしろという、警部の命令です」
「分かっています」
浅見は苦笑した。田原は浅見より五歳ぐらいは若い。中肉中背で、背丈は浅見より低いが、柔道で鍛えた体は引き締まって、見るからに精悍だ。目つきも鋭いが、刑事に最も必要な思考能力のほうも、切れ味が鋭いらしい。しかし、若いだけに性格が生硬なところがあって、この男と何日も行動を共にするのは、かなり疲れそうだ。
「主任から聞いたのですが、浅見さんは名探偵として、有名なのだそうですね。自分には信じられませんが」
田原はニコリともせずに言った。お世辞とか、そういうことには全く無縁な人間らしい。
「ははは、参りましたねえ。有名なんかじゃありませんよ。現に、田原さんだって知らなかったじゃありませんか」
“要做啊……那你明天坐飞机去高松吧,稿纸二十张就够了。路费之外的钱我替你付。”
藤田倍感无趣,自顾自地说完之后就挂断了电话。
傍晚的时候,田原刑警把机票拿来了。
“我会和你一路去,表面上看是偶然,但是我们要在飞机里面碰头,这是警部的命令。”
“我知道了。”
浅见苦笑了一下。田原比浅见小个五岁左右,不高不矮,不胖不瘦,身高比浅见低一点,但是作为柔道练家子,臂膀很浑实,整个人看起来非常精悍。田原目光如炬,在作为刑警而言最重要的思考能力方面,看起来不遑多让。但是因为年轻,性格生硬,不懂得变通,浅见接下来几天要和他共事,想想就很累。
“我听主任说过你,说你是有名的名侦探。但我可是不太相信啊。”
田原笑也没笑就这样说道。阿谀奉承注定是和这种人无缘的。
“哈哈,过奖过奖。哪是什么有名,单说现在,您不就不知道吗?”
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……