【汤河原】【190】
「小早川が、持って来て、私に見せたんですよ。彼の仲間が、私を見張って いて、撮ったらしい」
「それで、小早川は、何といってるんです?」
「ここに写っている八人は、全部、六年前の事件の時、おれに不利な証言をした奴等だといっていましたよ。その連中が、何の用で、私を訪ねて来たのか、教えてくれといいましたね」
「それで、全次さんは、何を答えられたんですか?」
「六年前と同じで、商売の話をしに来たんだと、いっておきましたよ」
「そういって下さったのなら、何もいうことはありませんが」
本田は、ほっとした顔になった。
金次の方は、皮肉な眼つきになって、
「私は、事実をいったまで ですよ」
「その通りです」
「私は、他のことで、ちょっと、引っかかって いるんですがね」
金次は、思わせぶり に、いった。
「どんなことでしょうか? 熱海のことで、何か、ご心配のことがあれば、善処 致しますが」
「例の死体のことでね」
「ああ、K組の松浦という男の死体のことですか」
「警察の話では、殺されたあと、重しをつけられて、海に沈められたが、その重しが外れて、浮かびにがり、この島に流れついたということだった」
と、金次は、いった。
「そうらしいですね」
「私が、この島に着いた翌日、死体が、流れついている」
「そうなりますが」
「警察の話だと、殺されたのがヤクザで、重しが、そんなに簡単に外れるのは、考えにくいというんですよ。重しをつけて、海に沈めるのは、死体を発見されにくくするためだからという。そう考えれば、納得できますよね」
【译文】
“是小早川拿来给我看的。似乎是他的同伙一直监视拍摄的。”
“然后,小早川说了什么呢?”
“他说了这照片里面的八个人全部都是在六年前的事件当中对他作了不利证言的人等等之类的话。然后又说这些人为了什么事表来拜访我,让我把原因告诉他。”
“然后,金次先生是如何回答的?”
“我说跟六年前一样,他们过来是为了生意上面的事情。”
“如果您都这么说了,我也没什么好说的了。”
本田神情放松了下来。
金次眼神充满讽刺地说道:“我只是说了事实罢了。”
“您说的没错。”
“本人担心另外一件事情。”
金次故弄玄虚地说道。
“是什么事情呢?只是热海方面的事,如果有什么事情担心的话,我会为您妥善处理。”
“就是尸体的事情。”
“哦,您是说K组名叫松浦那个男人的尸体吗?”
“听警察说,他遇害后被绑上重物沉入海底,结果配重物脱落,尸体浮了上来,又漂到了这座岛上。”
金次说道。
“好像是这样的。”
“我到达这座岛的第二天,尸体就漂到这里了。”
“是这样子的。”
“警方说,遇害人生前是一名黑社会成员,配重是不可能那么简单就会脱落的。给尸体绑上重物就是为了让尸体沉入海底从而不易被人发现。这样考虑才让人信服嘛。”
请老师慢慢看,不着急的。
低头做事