「ええ、今のところそう思うしかなさそうですよ。少なくとも、栗林公園駅で切符を買ったことは確かです」
琴平電鉄の切符に印されていた日付は五月六日――――。その日、弓岡正は栗林公園駅で切符を買って、しかしなぜか電車には乗らなかったのである。
浅見はそのときの情景を頭に描いた。
切符買って乗らなかった――――。
その理由は何か?――――。
浅見の脳裏には、駅の改札口前で佇む弓岡の後ろ姿しか見えてこない。刑事が持ち歩いている写真には、弓岡の正面から撮った顔が写っているのだが、頭に思い描く弓岡には顔がなかった。何を考え、何を訴えようとしているのか、浅見にはまだ、少しも伝わってこない。
頭のスクリーンに映る弓岡は、改札口に向かって立っている。しかし彼は結局、改札口を通過しなかったのだ。
2人の刑事がやってきた。
「どうも、収穫はありませんなあ」
木元が疲れた声を出した。入口から土産物売り場まで、職員や出入り業者にも聞き込みをしたそうだ。
“嗯,现在似乎也只能这么想了。至少他在栗林公园站买过票这一点是可以确定的。”
琴平列车票上印刷的日期是五月六日――――。那天,弓冈正在栗林公园站买了票,但是不知为什么没有乘车。
浅见脑中描绘着当时的场景。
买了票却没有乘车――――。
是什么原因呢?――――。
浅见的脑中只有在检票口伫立的弓冈正的背影。刑警们走访用的弓冈正的照片都是正面拍摄的脸部特写,但是浅见脑中浮现的弓冈正却没有脸。他在思考什么,在诉求什么,浅见还没有一点头绪。
浅见脑中描绘的弓冈正在检票口前站着,但是他最终也没有通过检票口。
两名刑警过来了。
“啊,没有一点收获啊。”
木元声音疲惫。从公园入口到土特产店,他们貌似连职员甚至是出纳都走访了个遍。
先生の教えをお願い致します。
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本帖子最后于 2025/2/4 15:52:46 编辑 ]
靡不有初,鲜克有终……