田原も木元もため息をついた。これ以上はこのおばあさんから、何も引き出すものはない――と諦めている。
「そのお猿の脱走事件ですが」
浅見が脇から遠慮がちにきいた。
「 どうして逃げ出したりしたのですか?」
「飼育係の人が、よそ見しとって、ドアをちゃんと閉めてなかったいうことです」
「それじゃ、飼育係の不注意ということになりますね」
「ええ、そうです。それでもって、あとでその人、始末書を書かされたとか言うて、ここに来てボヤいてました。何も自分が悪いのと違うとか言うて」
「ほう、自分が悪くないとすると、誰が悪いのですか?もちろん、真犯人はおサルでしょうけどね」
「ほほほ、面白いことを言う人ですな」
おばあさんが機嫌を直した。
「よそ見の原因は、お客さんが声をかけたからやとか言うてました」
茶店のおばさんは、飼育係と親しい間柄らしく、いくぶん彼の弁護に聞こえる言い方をしている。
田原和木元都叹了一口气,像是已经放弃了从这位阿姨身上获取有用的信息了。
“关于猴子逃走的那件事,”
浅见打圆场似的问道,
“怎么会让它给逃了呢?”
“听说是饲养员不走神,没把门给关紧。”
“那就是饲养员的疏忽喽。”
“嗯,是的。不过虽说如此,他在那件事之后还来我这里跟我吐苦水,说因此还让他写了报告。还说什么绝对不是自己的过失。”
“呵,不是他的过失,那是谁的过失呢?肯定是那只逃走的猴子的错吧?”
“哈哈哈,您真会说笑话。”
茶店阿姨的心情好了起来。
“他说分心的原因是有游客找他搭话。”
茶店阿姨好像和饲养员很熟,从她的语气里面可以听出几分为他辩护的意思。
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……