「そのショータというのはサルの名前ですね?」
「ああ、そうです。ちょっとぐれたところのあるやつで、仲間から疎外されとったオスのサルですねん。そいつが外へ向かって走り出しよったもんで、こっちは慌てて追いかけたのやが、とうとう捕まらんと、塀を越えて表へ脱出してしまったいうわけですわ」
「なるほどねえ……」
浅見は深い同情を示した。
「それじゃ、恨み骨髄ですね」
「ほんまですわ、ひどい目に遭いました」
「もう一度顔を見れば、分かりますか?」
「顔?そんなもん、顔なんぞ見んでもわかりますよ。尻の赤さだけでも、識別は可能ですからね」
「あ、いや、そうでなくて、その話しかけてきた男の人のほうです」
「ああ、なんや、サルでなくて、ヒトのほうですか」
戸田はつまらなさそうな顔になった。
浅見は笑いたいのを我慢して訊いた。
「その人ですが、もう一度会うか写真を見れば、分かりますか?」
“胜太是猴子的名字吧。”
“是的,是个性格有点乖僻、不太合群的雄猴。因为这家伙跑了出去,所以我就急忙去追它。到底也没有抓住,它翻过围墙就跑到外面去了。”
“原来是这样啊……”
浅见深表同情,
“怪不得你这么怨恨他。”
“真是啊,我因为他吃尽了苦头。”
“如果再见到他的脸,你能认出来他吗”
“脸?不看脸我也能认出来它。光看它的红屁股我就能分辨出来。”
“啊,我不是这个意思,我是说那个找你搭话的男人。”
“啊?什么,不是猴子而是人吗?”
戸田露出了不感兴趣的表情。
浅见忍着笑意问道。
“是人,如果再见到他,或者是看到他的照片,你能认出来吗?”
先生の教えをお願い致します。
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本帖子最后于 2025/2/17 16:59:27 编辑 ]
靡不有初,鲜克有终……