【汤河原】【202】
十津川は、この時、東京の誘拐事件のことを、考えていた。
十津川は、今でも、九月に起きた誘拐事件の犯人は、小早川ではないかと、考えていた。
金次も、孫娘を誘拐したのが、小早川ではないかと、疑いながら、理由があって、警察に話さないのではないかともである。
すべては、六年前の事件に、原因があるのではないかと、推理していたのだが、違っていたのか。
「土屋さんは、何を恐れておられるんですか?」
と、十津川は、きいた。
土屋は、眉をひそめて、
「私が、何を恐れているというんですか?」
「何か起きると、考えておられるんでしょう?だから、私たちを呼ばれたんじゃありませんか」
と、十津川は、いった。
土屋は、黙っている。
「小早川は、今、熱海と、湯河原では、厄介者 というか、疫病神みたいな存在でしょう?」
と、十津川は、話を変えた。
「そうですが、前科者だからといって 、追い出す わけには、いきません。それとなく 、何とかしてくれという話は、来ているんですがね」
「だと思いますよ。金次正之にしてみれば、熱海と湯河原に出資したくても、疫病神の小早川がいては、二の足を踏んで しまう。小早川は、何をするかわかりませんからね。となると 、血の雨が降るかも知れません。土屋さんは、それを心配しておられるんでしょう?・」
「実は——」
と、やっと 、土屋は、肯いて、
「そのリストにある八人は、六年前も、今回も、何とかして 、金次から、金を出させようとしているんです。」
【译文】
十津川这时想到了发生在东京的拐骗事件。
十津川迄今为止还是考虑发生在九月的拐骗事件的犯人是小早川吧。
金次也虽然怀疑拐骗孙女的人是小早川,但出于某些原因就没跟警察讲。
根据推理,其中的原由都在六年前发生的事件当中,难道不对吗。
“土屋警部,您是担心什么?”
十津川问道。
土屋紧锁眉头说道:“你是说我在担心什么事情吗?”
“您是想到发生了什么事情吧。要不怎么会叫我们过来呢。”
十津川说道。
土屋沉默不语。
“现在,小早川在热海和汤河原何止是一个累赘,简直就是一个瘟神的存在。”
十津川改变话题说道。
“你说的没错,虽说是个有前科的人,但也不能把他赶出去。有人暗中叫我想办法。”
“我想是吧。从金次正之来看,就算想对热海和汤河原进行投资,由于瘟神小早川的存在,他就犹豫不决了。因为不知道小早川要干什么。这么说,可能会发生命案。土屋警部就担心这个是吗?”
“其实——”
土屋终于点头肯定。
“身处这个风险的八人,无论是六年前还是现在,都是希望金次拿出钱来。”
请老师看一下。
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本帖子最后于 2025/2/23 9:55:13 编辑 ]
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