「ところで、そのショータ君は捕まったのですか?」
浅見は訊いた。
「つかまりました。というより、さんざん逃げ回ったあげく、人間どもを尻目に、さっさとここに帰ってきよったのです」
「ははは、それは愉快……いや、ひどい災難でしたねえ」
「まったく、参りました。警察では始末書を取られる、上司には怒鳴られる、マスコミは面白がって取材に来るで、一週間ばかしは恥ずかしくて街を歩くのも気が引けたくらいでした」
「それはそれは……」と、浅見はうやうやしくお辞儀をしてから言った。
「ちょっと、あの電話帳を見せていただいていいですか?」
「えっ、ああいいですよ」
戸田はデスクの上から二冊の電話帳を取って、浅見の前に置いた。
一冊は五十音別、もう一冊は職業別の電話帳で、いずれも東京の場合のように何分冊にもなっていない。
「このどちらの電話帳を使ったか、わかりませんか?」
「さあねえ、どっちですかねえ?……」
戸田はその時のことを思い出そうとしていたが、じきにあきらめて、「いや、それは分かりませんなあ」と首を横に振った。
“对了,到最后抓到小胜太了吗?”
浅见问道。
“抓是抓到了,不过倒不如说是它疯狂地逃来逃去,结果看了一眼外面的人类之后,就自己麻溜儿地跑回来了。”
“哈哈哈,真是让人开心……不不不,我是说这件事真是一场彻头彻尾的灾难。”
“是啊,真让我吃不消。警察让我写检讨,上司也发了一通大火,就连媒体都凑热闹来采访,整整一周的时间我都害怕抛头露面,连街都不敢上。”
“真是难办啊……”,浅见恭敬地鞠了个躬说道,
“那个,请问可以让我看一下那个电话簿吗?”
“嗯?啊,可以啊。”
戸田拿过来桌子上的两本电话簿,放在了浅见的面前。
一本是按五十音分类,另一本是按业种分类,不管哪本都不像东京那样分成好几册。
“你记得他用了哪本电话簿吗?”
“这个啊,是哪本来着?……”
戸田做出思考的样子,但很快就放弃了,摇着头说到:“不行,想不起来了。”
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靡不有初,鲜克有终……