「なるほど……それじゃ、僕はその人と一緒に、観光取材をしながら聞き込みをすることにしますよ。記者さんには、この事件に関して、いいネタを提供できるかもしれないというのが、交換条件になります」
「そりゃまずいでしょう」
田原がまたクレームをつけた。「警察の情報を一新聞社の記者に、優先的にリークするとなると、これは問題ですなあ。それに、聞き込みに参加させるというのも前例がありません」
まったく、この男は若いくせに、さっぱり融通が利かない。何かというと反対しケチをつけないと気が済まないらしい。まるで某野党の体質そっくりである。
確かに、警察官が融通が利きすぎたり、ナアナアになったりするのはよくないにしても、こういう状況下でまだ我を張っているのは、単なる嫌がらせとしか思えない。
「いいじゃないですか、僕はただの民間人ですし、目的はあくまでも観光取材ということなのですから」
浅見はそう言いながら、田原部長刑事の依怙地がだんだん腹に据えかねてきた。そのうちに、いつかきっと、この男とは衝突することになるだろう――と、漠然とした予感を抱いた。
“原来是这样啊……那我就和他一路,一边寻找素材,一边进行走访吧。这样说不定也能为这位记者先生提供关于这起案件的新闻材料,这也算是一种交换吧。”
“这么干恐怕不行吧。”
田原又抱怨道,“警察把案件内容优先透露给某一个报社的记者,这是违规的吧。而且也没有让外人参与走访的先例啊。”
田原终究还是太年轻了,一点也不会变通。不管说什么他都要反对,不挑毛病他自己就浑身不舒服,完全就像是某个在野党的作风。
的确,警察如果太会变通。什么事情都想着妥协,那确实不是一件好事。但是在这种情况下还一如既往地坚持己见,就只会让人感到厌恶。
“这怎么会有问题呢?我只是一个普通老百姓,目的也只不过是收集旅游素材。”
浅见这样说着,面对刑警田原的不依不饶,他也难免有些生气了。浅见有一种模糊的预感,在不久的将来,一定会和他发生冲突。
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……