浅見は島田のマイカーに乗せてもらった。コトデンでもいいと言ったのだが、「いや、電車の中から電車は撮れませんので」と一本取られた。
島田は機転の利く青年だった。大原から電話をもらって、昨夜のうちに、例の電話帳に出ている人名や企業名をリストアップしてきたという。
「あいうえお順だと、あっちこっち、転々としていますので、場所の近い順に並べ替えておきました」
地図に赤い点を書き込み、順路まで検討してきている。どちらかというと物ぐさで、ひらめきで動く浅見なんかより、はるかに几帳面だし、科学的でもある。
「これらのうちのどれを調べるのか、言ってくれれば、効率的にご案内しますよ」
島田は頼もしい相棒ぶりであった。
だが、浅見は島田の意気込みに反して、つれなく首を横に振った。
「いや、どこにも行きません」
「は?……」
島田は聞き間違えたと思ったらしい。ハンドルに手をかけたまま、ちらっと、怪訝そうな視線を浅見の顔に飛ばした。
「どこにも行かないって言ったのですか?」
浅见则是乘坐岛田的私家车。浅见本来说想乘坐琴电过去的,但是被岛田果断地拒绝了:“那怎么行?在电车里面是拍不到电车的呀。”
岛田是一个很机灵的年轻人。从大原那里借来了电话簿,然后昨天晚上就把电话簿上出现的相关人名和企业名都列了下来。
“按字母顺序来调查的话,就难免要跑这儿跑那儿,太麻烦了,我就根据距离的远近重新排了一遍序。”
岛田在地图上用红点做了标记,甚至还画出了行动路线。这种行事风格跟不管怎样都行、被灵感支配的浅见相比,要严谨的多,也科学的多。
“从哪里开始调查呢?你跟我说说的话,我给你做向导也更有效率。”
岛田看上去是一位值得信赖的搭档。
但是,不同于岛田的意气风发,浅见只是轻轻的摇了摇头。
“不,我们哪儿也不去。”
“啊?……”
岛田还以为自己听错了。他手扶着方向盘,朝浅见投去了惊讶的目光。
“你刚才是说哪儿也不去吗?”
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……