「いや、弓岡にとっては大きな関心事であっても、事件そのものとしては、あまり大きなニュースではなかったのかもしれません。つまり、中央の新聞やテレビでは扱われない程度のローカル色の強いニュースである可能性があります」
「あ、なるほど、それでうちの新聞を見たいというわけですか。しかし、待てくださいよ。ことによると、弓岡氏は新聞ではなく、誰がどう出会って、その人物から、ニュース――というより、事件の話を仕入れたかもしれないのでしょう?いや、その可能性の方が強いと思いますが」
「そのどおりです。それならそれでいいじゃありませんか。いや、考えてみると、それ以前に、尾道では何も事件などなかったのかもしれませんしね。いずれにしても、何かがあったのかもしれないという、ささやかな可能性を追求してみるだけです」
浅見は淡々とした口調で言った。
「分かりました」
島田は頭を下げ、アクセルを踏んだ。
「小賢しいことを言って、すみません。正直なところ、大原さんから浅見さんの名探偵ぶりを吹き込まれているもので、もっと飛躍的な推理みたいなことを見たり聞いたりできるのではないか――なんて、ばかな幻想を抱いていたのです。しかし、事件捜査は現実の出来事ですよねえ。シャーロック・ホームズや金田一耕助みたいな絵空事とは違うのですよねえ」
感に堪えぬ――と言わんばかりに、しきりに首をひねり、うなり声まで立てた。
“不,哪怕是弓冈非常关心的事,那件事本身也不一定是什么多大的新闻。也就是说是中央报纸和电视新闻不会刊登的事情,但是在本土特色很强的地方报纸上就有可能会看到。”
“原来是这样啊,所以才想来我们报社看看的吗?不过稍等一下啊,这么说来,与其说弓冈先生是通过报纸了解了这件事,倒不如说是从相识之人的口中得知的吧。我认为这种可能性反而高一些。”
“确实如此,不过这样不也不影响吗?仔细想想,在事发之前,尾道也可能根本什么事情也没有发生。但是不管怎么样,我都不想放过这一点微小的可能性。”
浅见用平和的语气说道。
“我明白了。”
岛田低头踩下了油门。
“抱歉我说一些自作聪明的话。其实,因为大原先生对您的侦探能力是非常推崇的嘛,我还以为能看到或者听到更加跳跃性的推理过程——这种幻想挺可笑的吧。但是案件调查毕竟是现实中的事,和福尔摩斯或者金田一耕助那样的虚构小说到底是不一样的吧。”
岛田表现出一番感触颇深的样子。他频频转头看向浅见,说话的声音显得非常兴奋。
先生の教えをお願い致します。
[
本帖子最后于 2025/3/20 13:16:42 编辑 ]
靡不有初,鲜克有终……