島田は言いながら浅見を振り返った。浅見には浅見なりに、訊きたいことがあるのではないか――と期待する顔だ。
「とてもいいお話だと思ったのですが、ところで、畑谷さんは、因島に何をしに行かれたのですか?」
浅見はのんびりした口調で訊いた。
「釣りですよ。釣り。あの付近には、いい釣り場があるがで、ときどき出かけて行くがやわ」
「そうですか、僕も釣りは大好きですが、東京近辺ではろくなものが釣れません。で、その日の釣果はいかがでしたか?」
「いやいや、だめですよ。だって、夕方から釣るつもりで行ったがに、あの騒ぎでしょう、釣りどころじゃなくで、さんざんな目に遭うたがね」
畑谷は苦笑いをして、頭を掻いた。
「たしか、畑谷さんは車で走っていたのでしたねえ」
浅見は言った。
「走りながら、よく分かりましたね、つまりその、自殺しそうだとか、そういうことがです」
「ああ、それですけどが、ほんの瞬間のことじゃったもんで、そのまんま通過してもよかったほど、どうちゅうこともないことながやけど、ただ、何となしにヘンやなあって、そういうの、ありますやろ。ピンとくるいうがかねえ。そんで車をバックさせて、じっと見とったら、やっぱしヘンながや、崖っぷちを行ったり来たりして、考え込んどるがよ」
岛田说着扭头看向浅见。浅见果然像侦探那样,表现出一副想询问的样子。
“我觉得您已经说得很完善了,不过我还想问一下,您去因岛是要干什么呢?”
浅见语气平和地说道。
“是打算去钓鱼呢,钓鱼。那附近有钓鱼的好去处,我偶尔就会去一次。”
“是吗,我倒是也喜欢钓鱼,不过东京周边的水域都钓不上来什么像样的东西。顺嘴一提,那天钓鱼的战绩如何?”
“哎呀,别提了。我那天傍晚本来想去钓鱼的,结果发生了那样的事故,钓鱼是钓不成了,真是太倒霉了。”
畑谷苦笑着挠了挠头。
“您当时是开着车的吧?”
浅见说道,
“如果我没理解错的话,您当时是正开着车,然后突然发现了一个人似乎想要自杀的吧。”
“啊,没错,就是一瞬间的事,甚至不注意的话根本发现不了,就是那么不起眼的一幕。不过,不知怎么的我就觉得有点奇怪,也确实是有点奇怪——应该很容易想象得出来吧?然后我就倒了车,一直盯着他看,果然很奇怪啊,他不停地在悬崖边上走来走去,还一副若有所思的样子。”
老师,这几页的四国方言真是让我吃不消,受了老师的启发去问了AI,没想到现在的AI这么智能,连方言都能理解,真怕以后会被AI抢了饭碗啊。
靡不有初,鲜克有终……