「いや、大した用事ではないのです。弓岡さんが尾道に着いて、それからどうしたのか、一度駅のホームに立って考えてみたいと思ったものですから」
「なるほど」
島田は感嘆したように手を叩いた。
「さすがですねえ、浅見さんはいつもそうやって被害者の身になって考えるのですね。だから飛躍した発想が生まれるわけですか」
「ははは、そんな風に褒めないでください。実際にその場所に立って体験してみないとダメだというのでは、空想力の欠如を暴露するようなものです」
「いえ、そんなことはありません。どうぞ満足のゆくまで、じっくり見てきてください。僕は何時間でも何日でも待ってます」
冗談ではなく、本気で何日でも待ちそうな顔であった。
尾道駅前はすぐに国道で、駐車スペースは全くない。島田は駅前まで浅見を送ると、少し離れた場所に車を停めて、待機していると言い。浅見の後ろ姿に最敬礼をして見送った。
浅見は入場券を買って尾道駅に入った。
駅は千光寺山の麓にピタッとくっつくように建っている。山と反対側はほんの少しの平地があるだけで、その端に尾道港がある。
“也没什么大不了的。我只是想去月台上站一会儿,亲身体会一下弓冈当时来到尾道之后都有可能干了什么。”
“原来如此。”
岛田激动地拍手,
“不愧是您啊,您一直以来都是像这样站在受害人的角度思考案件、所以才会想出这么具有跳跃性的推理的吗?”
“哈哈哈,快别这么夸我了。其实,我必须站在当时的现场才能进行案件推理,这正说明我的想象力欠佳吧。”
“不不不,这怎么会。那您就慢慢看吧,不管是几个小时还是几天,我都在这儿等着你。”
这倒不像是开玩笑,岛田的表情看起来很认真。
尾道站前面就是国道,一点停车的空间也没有。岛田把浅见送到入站口,说自己会把车开到稍远的地方等他,目送着浅见进了车站。
浅见买票进了站。
尾道站紧贴着千光寺山的山麓,山前倒是有一小块平地,那边建了尾道港。
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……