「ほう、会社のお客さんを連れてくることもあるのですか」
「ええ、たまにはあります。セールスはまず客と親しくなることやとか、偉そうに言った。外でご馳走することもあるし……うちの主人は気がええもんで、損ばっかしですわ」
夫人は夫を冷やかに批判した。
「そうすると、そのお客さんというのは、会社関係の人だったのですか」
「ええ、そう聞いてますがな」
畑谷夫人は、かすかに不安そうに言った。浅見がわざわざ遠くからやって来て、そんなことを訊くからには、何かただならぬ理由があると感じているのだ。
「まさか、女の人いうことはない、思いますけどなあ」
笑いかけた表情が、こわばっている。
「ははは、そんなことはありませんよ」
浅見は屈託のない表情で、夫人を安心させてから、ジュースの礼を述べて、畑谷家を後にした。
「その時のお客が、弓岡さんだったのでしょうか?」
島田は興奮ぎみにきいた。
「さあ、そううまくいくかどうか分かりませんが、一応、確かめてみる値打ちはありそうですね」
“是吗,带客户来家里了?”
“嗯,偶尔会这样。他倒是豪言壮语,说做销售就要先和客户打好关系,有时也会在外面招待客户……我先生就是心肠太好了,这不过是赔本买卖罢了。”
畑谷太太冷冷地批判了丈夫的行为。
“这么说,那个客人是和公司有关的人吗?”
“嗯,他是这么说的。”
畑谷太太隐隐觉得有些不安。她感觉浅见一行人大老远跑来问这些,背后的原因肯定不简单,接着说道,
“不过,我也知道女人家的不应该掺和这些事。”
她有些僵硬地笑了起来。
“哈哈哈,怎么会。”
浅见用平和的表情尽量让畑谷太太感到安心,谢过了她的款待之后就离开了。
“那个客户就是弓冈吧?”
岛田稍显兴奋地问道。
“我也不知道会不会这么顺利,不过,似乎有必要再去畑谷那里调查调查。”
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……