「畑谷さんのご出身はどちらですか?」
「私ですか?広島市ですよ、広島市の郊外のずっと田舎のほうです」
はぐらかすように言うところを見ると、自分の故郷のことは、あまり話したくないのかもしれない。
「また五月五日のことに戻りますが、たしかお客さんがありましたね」
浅見は話をぶり返した。
「またですか……」
畑谷はうんざりしたように、背を椅子の上で引っ繰り返りそうになるまで、反らせた。それから、ふと思いついたように、前屈みになって、訊いた。
「あの、あなた方は警察関係の人なのですか?」
「いいえ、とんでもない。こちらは香川県のS新聞社の記者さんです。僕はフリーのルポライター。例の、報われなかった善意について、取り上げたいだけですよ」
「しかし、それやったら、何で五月五日に失踪した人のことを、私と関係があるなんていうがです?変な話ですわ。もし本当に失踪事件いうがやったら警察が来て調べそうなもんじゃがなあ」
「いや、ご家族は警察にはまだ届けていないのだそうです。世間体というやつでしょうか、内密に調べたいと言っているのです」
“畑谷先生是哪儿的人?”
“我吗?广岛市,广岛市郊外很偏僻的农村。”
看来畑谷是想搪塞过去,他对自己的故乡想必并没有什么想说的。
“我们还是回到5月5号的那件事上吧,那天家里有客人来过吧?”
浅见回到了刚才的话题。
“又来了……”
畑谷一副厌烦的样子,仰身躺在了扶手椅上,幅度之大以至于椅子看起来随时都有可能倾倒。然后他突然又像想起了什么似的,俯身问道:
“那个,你们是警察方面的人吗?”
“不,和警察没有关系。这位是香川县S报社的记者,我是自由纪实作家。只是想采访一下您的那件‘见义勇为’的事。”
“那你们怎么会认为我和5月5号的失踪者有关系呢?真是奇怪啊。要是真的有失踪案,那也是警察来调查才对吧。”
“那个,她的家人应该还没有报案。或许是为了体面,他的家人让我们私底下调查。”
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……