「ははは、そんなに早とちりしないてくださいよ」
浅見は笑って手を振った。
「いや、浅見さんは笑うかもしれませんか、もしそうだとしたら、大変なスクープということになりますからね」
「それとも、大誤報で名誉毀損で訴えられるか――です。それより島田さん、これから因島へ行ってくれませんか」
「ああ、自殺現場の検証をするのですね。いいですよ、行きましょう」
島田は漸く、車にも自分自身にもエンジンをかけた。
尾道から因島までは、尾道大橋と因島大橋の二つの海上橋を渡って、車で行ける。尾道大橋への取付き道路はループ橋のようになっていて、車は一気に高度を上げて尾道水道を越えた。
尾道の対岸は向島で、人口約二万の向島町がある。
「尾道の夜景を眺めるのは、尾道よりもこちら岸の方が素晴らしいです」
島田は二度ほどこの島に来たことがあるそうだ。「コトデンに乗っていては、コトデンが撮れない」という発想は、存外、ここに来た体験から得たものなのかもしれない。
左右に柑橘類の段々畑ガ散見する。この島も因島もミカンの産地として、かなりむかしから知られているとのことだ。
“哈哈哈,现在下结论也太早了吧。”
浅见笑着摆手。
“您别见笑,要真是这样的话,那就成独家劲爆新闻了。”
“但是要是误报的话,会被起诉诽谤吧?——所以我们还是去因岛吧。”
“对哦,要去自杀现场调查一番。那好,我们走吧。”
岛田发动了汽车,他自己的思绪也终于回归正轨了。
从尾道开车到因島,要经过尾道大桥和因島大桥两座海上大桥。上尾道大桥之前的道路是一段高架桥,汽车一口气爬升到了大桥的高度,穿过了尾道海峡。
尾道对岸是向岛,岛上的向岛町生活着约两万的人口。
“如果要看尾道的夜景,还是在向岛海岸看更壮观啊。”
听岛田说他已经来过这里两次。令人没想到的是,“坐在琴电上拍不到琴电”的这种想法,可能是来自于他的亲身体验。
道路两旁零落地分布着几片种着柑橘之类作物的梯田。据说向岛和因岛很久以前就是知名的蜜柑产地。
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……