「木元は地元署の大原に謝意を表した。感謝された大原は軽く頭を下げ、照れくさそうにニコニコ笑うだけだ。全くこの中年刑事は奥ゆかしい男ではある」
  「それでは浅見さんの方の話を聞かせてもらいましょうか」
  田原が催促した。
  浅見は「尾道行き」の話をした。自殺志願者を助けようとして殴られた「美談」の主――畑谷昇の話である。
  自殺男の松川義雄も畑谷も、そしてもちろん弓岡正も、 3人とも揃って富山県高岡の出身であるという話の意外さに、さすがの田原刑事もかぶとを脱いだ。
  「どういうことですかねえ、これは?」
  「ただの偶然ではないと、僕たちは思ったのですが」
  浅見はごく控えめに言った。
  「そんなことお決まりきってますよ、偶然なはずがないでしょう。そりゃもう、弓岡が尾道へ行ったのは、その畑谷という男に会うためですよ。それにあれだ、松川ですか、そいつの自殺だって、真相は分かりゃしないな。ひょっとすると畑谷が崖から突き落としたんじゃないですか?」
  「そうかもしれませんね」
  「そうですよ、その疑いが濃厚ですよ。地元署は何をやっているのかなあ、畑谷の供述を丸呑みにして、自殺で片付けちゃったんですかねえ」
  木元向本地警察署的大原表示了感谢。大原听后谦逊地低下了头,不好意思的笑着。木元这个中年刑警还真是会为人处世。
  “那接下来我们就听听浅见先生怎么说吧。” 
  田原催促道。
  浅见讲了讲自己的“尾道之行”——内容当然是见义勇为却反被殴打的畑谷升的故事。
  自杀者松川义雄、畑谷、还有弓冈正,三人正好都是富山县高冈人,这个意外的发现就连田原都深感叹服。
  “这是怎么回事呢?”
  “我们觉得不仅仅是偶然这么简单。”
  浅见低调的说道。
  “这不是废话吗?怎么会是偶然。弓冈到尾道肯定就是为了去见那个畑谷吧。还有,那家伙是叫松川吧,他到底是不是自杀根本就没有调查清楚啊。说不定就是畑谷把他从悬崖上推下去的呢。”
  “有这种可能。”
  “是吧,疑云密布啊。当地警察署到底在干什么啊,畑谷说什么就信什么,就这么下结论说那家伙是自杀了。” 
 先生の教えをお願い致します。
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本帖子最后于 2025/6/10 19:39:44 编辑 ]
靡不有初,鲜克有终……