「僕は明日にでも東京へ戻って、その後北のほうへ向かおうと思っています」
浅見は言った。
「ふーん、警察の先を越そうというわけですか」
田原がまた突っかかった。
「ははは、そんな気はありませんよ。もともと、僕は警察の為にお手伝いをしている人間ですからね、だからこうして、尾道の一件もすべてお話ししたじゃないですか。しかし、何だったら僕は行かなくてもいいのです。どうぞ田原さんが行ってください」
「いや、何もそういうつもりで言ったんじゃありませんよ」
さすがに田原も浅見の気を悪くするのは得策でないと思ったらしい。慌ててトーンダウンした。
「それに、我々はまだ、高松での聞き込み作業がありますからね」
「そうですとも」と田原も言った。
「さいわい浅見さんのおかげで、関係者全員が富山県の人間であることが分かったのやし、弓岡と松川が高松で訪問しようとした先の人間も、ことによると富山県出身の人間であるのかもしれません。そのセンで聞き込みに歩けば、また違った展開になるのやないでしょうか」
「それと、もしできたら、木元さんと田原さんのお2人に、改めて因島署へ足を運んでもらいたいですね」
“我打算明天回东京,然后出发向北。”
浅见说道。
“呵,是想抢在警察前头吗?”
田原又插嘴道。
“哈哈哈,我没有这么想。我本来是为了给警察尽点绵薄之力而来的,而迄今为止,我在尾道的调查中所得到的信息不是已经全部告诉你们了吗?不过,我不去也行,那就请田原先生去吧。”
“不不不,我并没有这个意思。”
田原慌忙低声说道,看来他也知道扫了浅见的兴不是个明智的选择。
“而且我们在高松还有走访的工作要做呢。”
“是啊是啊。”田原也附和道。
“多亏了浅见先生,我们才能知道案件相关者全都是富山县人。这么说来弓冈和松川想去高松见的人,说不定也是富山县人。按照这个思路调查下去的话,说不定会有不一样的收获呢。”
“另外,如果方便的话,我还想请木元先生和田原先生再到因岛警察署去一趟。”
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……