いくつになっても親が子を見る目は変わらないものかもしれない。いや、逆に息子が親に対して抱いている負い目や、その裏返しのような優越感も、子供時代と大して変わっていないような気もする。
  しかしともかく、次男坊の「手柄話」は雪江を満足させたようだ。
  「いいじゃないの、あなたもなかなかのものだわね。さすが陽一郎さんの弟だけのことはありますよ」
  そこに兄の名前が出てくるのには対抗があるけれど、浅見は面目をほどこした格好で、大いに気を良くした。
  「それで、それからどうするつもりなの?」
  雪江はさらに質問した。
  「北陸へ行くつもりです。糸魚川から富山県の高岡です」
  「そう、また遠いところへ行くわけね」
  何をしに?――ときかないだけ、雪江は次男坊の力量を信じる気になっているのかもしれない。
  「お金、ずいぶんかかるのじゃないの?」
  いきなり訊いた。
  父母看待孩子的目光大概是不会改变的。另一方面,儿子对父母所抱有的负担感,以及为了心理平衡而产生的优越感,大概从孩童时代就没有变过。
  不过不管怎样,雪江听着小儿子的“功绩”,似乎很是满足。
  “不错嘛,你也很能干啊。最起码作为阳一郎的弟弟还没有给哥哥丢脸。”
  虽然浅见在这里听到哥哥的名字还是有抵触情绪,但是因为颜面得以保存,这番话倒是让他很受用。
  “那你接下来打算怎么办?”
  雪江又质问道。
  “我打算去北陆调查调查。路线是丝鱼川市到富山县的高冈市。”
  “是吗,又要出远门了啊。”
  没有具体问是去干什么,这可能也是因为雪江开始相信自己小儿子的能力了吧。
  “得花不少钱吧?”
  雪江突然问道。
 先生にはご指導のほどよろしくお願いいたします。
靡不有初,鲜克有终……