【汤河原】【251】　
　「そうです。今、ホテルには、その旨 を伝える掲示 が出ています」
　「ホテルは、オープンしているんだな？」
　「今、いったイザキ興業の名前で、オープンしています」
　「他を廻ってみよう」
　と、十津川が、いった。
　「他といいますと？」
　「旅館の青山荘と、二上土地、それに、スーパーのアカギだ」
　と、十津川は、いった。
　二人は、車をまず、奥湯河原の青山荘に向けた。
　旅館は、何事もなかった ように、営業していた。玄関には、小さな掲示板 が出ていた。
　〈当旅館の女将高橋君子が急逝した件につき各方面からお見舞いを頂き、誠にありがとうございます。当社と致しましては、亡き女将の遺志を継ぎ、今まで通り、営業していくつもりですので、よろしくお願い致します。　　　　　　青山荘〉
　二人は、支配人 に会った。
　工藤という三十代の若い支配人だった。
　「玄関の掲示板に、当社とありましたが、具体的に、どういうことですか？」
　と、十津川が、聞いた。
　工藤は、微笑して、
　「実は、生前の高橋さんに、経営を委託されていましてね。東京の双葉興業といいます」
　と、いい、名刺をくれた。
　確かに、その名刺には、双葉興業の名前がのっていた。
「亡くなった女将さんとは、契約書を取り交わしたんですか？」
　と、十津川は、確めた。
【译文】
“是的。现在宾馆已经贴出了相关告示。”
“宾馆在正常营业？”
“现在是那家叫井崎兴业的公司在经营。”
“看看其他地方吧。”
十津川说道。
“您说的其他地方指的是？”
“青山庄旅馆、二上土地以及赤木超市。”
十津川说道。
两人先开车前往里汤河原的青山庄。
结果旅馆像什么事也没发生一样，照常营业。在门口处放着一个小告示板。
“因本店老板娘高格君子溘然长逝，受各方关心备至，小店诚致感激。本公司将继承逝者遗志，一如既往经营本店，恳请各方关照。 青山庄。”
两人与负责人见面。
负责人是一个叫工藤的三十多岁的年轻人。
“门口的告示板上写着‘本公司’字样，具体是什么公司？”
十津川问道。
工藤微笑着说道：“实际上，高桥女士生前就把经营权委托给我们了。我们公司名就是东京的双叶兴业。”
说着递上了名片。
名片上确实印着“双叶兴业”的名字。
“你们与去世的老板娘签了协议是吗？”
十津川问道。

请老师看一下。