もう何度もマスコミの人間に同じ質問をされて、慣れっこになっているのだろう。ばあさんはむしろ、質問されるのを楽しんでいるように見えた。
  「松川さんはそんなに困っているとは思えなかったのですがねえ」
  「そうですよ、何も死ぬほどのことはなかったって、奥さんも言ってますがな」
  ばあさんは情けなさそうに、しきりに首を振っている。
  「いい人でねえ、年寄りにも親切だし、しょっちゅうお土産もくれたし」
  手ぶらで来た浅見は恐縮した。
  「奥さんはがっくりされたでしょう」
  「そらもうあんた……」
  言いかけて、ばあさんは相手の素性に疑問を持ったように、しばらく言葉をとぎらせたが、しかし、せっかく網にかかった話し相手をみすみす逃すこともない――と反省したらしく、すぐに話し出した。
  「まあ、あれだわねえ、魔がさしたちゅうのかねえ」
  「ご夫婦は、ずいぶん仲が良かったそうじゃないですか」
  「そうだわねえ、仲がよかったわねえ。奥さんも働き者だし、土地も買って自分の家を建てるのだと言うて、張り切っておったのに、なんで死んでしまったもんだか」
  「ほう、松川さんは家を建てる予定だったのですか?」
  同样的话已经被记者问了太多遍,想必老太太已经习以为常了。不过老太太看起来倒是很乐意回答浅见的问题。
  “真是没想到松川先生会想不开啊。”
  “是啊,他老婆也说根本不至于去寻死。”
  老太太一副惋惜的表情,不停地摇着头。
  “可惜多么好一个人啊,对老年人也很亲切,还老是给我带土特产。”
  空手前来拜访的浅见很是窘迫。
  “他妻子肯定很悲痛吧。”
  “你到底是……”
  老太太似乎是怀疑起了对方的来历,中断了话头。不过,老太太大概也不想失去这个好不容易见到的说话的伴儿,很快就又开口了,
  “诶,大概是着了魔了吧。”
  “听说他们两口子关系挺不错的吧?”
  “是啊,关系很好。他家是双职工家庭,听说还买了地打算盖个自己的房子。明明前景一片光明,怎么就想不开寻死了呢?”
  “是吗,松川先生打算盖房子吗?”
 先生にはご指導のほどよろしくお願いいたします。
靡不有初,鲜克有终……