「何って……別に大したことは言ってませんでしたけど」
  江尻専務は、浅見がどういう意図でそんなことを聞くのか掴みかねて、怪訝そうな顔をした。
  「今浅見さんが言われたような、つまり、自殺の原因に思い当たることがあるかとか、そういったことを聞いて行きましたよ」
  「それだけですか?」
  「それだけ、とは?」
  「たとえば、誰かに恨まれてはいなかったかーーといったことです」
  「恨まれて?……」
  江尻はギョッとして、警戒するような目で浅見を見つめた。
  「そういうことは訊かれませんでしたけどねえ……浅見さんが言うのは、要するに、松川君は殺されたのではないかという、そういう意味でしょうか?」
  「ええ、まあそういうことになります」
  「ははは、殺されるなんて、あんた、それこそ考えられないことでしょうなあ、松川君の場合には。 いや、冗談でなく、自殺したこと以上に考えられんことですよ」
  「それにしても、刑事さんはそういう質問をしないで帰ったのですか?」
  「ああ、特にきかれませんでしたな」
  江尻専務は天井を見上げて、いちおう思い出す努力をしてから、言った。
  「刑事が何も訊かなかったということは、要するに、警察にも他殺の疑いがなかったのでしょうなあ」
  「しかし」と浅見は食らいついた。
  「松川さんは、本当に誰にも恨まれたり憎まれたりしていなかったのですかねえ。要するに、そんな人格者が、いまどき存在するのは考えられませんが」
  「そう言われても、思い当たらないものは仕方がないでしょうが」
  浅見のしつこさに、江尻はいくぶん気を悪くしたらしいが、浅見は気づかないふりを装った。
  「ところで、松川さんが因島へ行った日の前日、会社にいた時には、何か変わった様子はありませんでしたか?」
  “嗯……也没说什么特别的……”
  江尻表情诧异,搞不懂浅见到底是来干什么的,
  “就像你所说的,他们就是来问了问我,有没有关于自杀的线索。”
  “只有这些吗?”
  “只有这些……还有什么?”
  “就比如说,有没有跟谁结仇啊之类的。”
  “结仇?……”
  江尻一个激灵,用戒备的目光盯着浅见,
  “这倒是没问我……你说这话的意思,意思就是松川君的死会不会是他杀?”
  “啊,差不多就是这个意思。”
  “哈哈哈,松川君的死肯定不是他杀吧。不开玩笑,除了自杀也没什么别的可能了吧。”
  “就算可能性不大, 难道警察们就像这样问也没问就回去了吗?”
  “啊,确实没怎么问。”
  江尻盯着天花板,像是在努力地寻找以前的记忆,说道,
  “警察们没问这些事,就说明连警察也不认为他会是他杀吧。”
  “但是,”浅见穷追不舍,
  “松川先生真的没有和任何人结过仇结过怨吗?这样的人在如今还真是少见啊。”
  “话虽如此,但是我真的想不起来他和谁结过仇啊。”
  被浅见追问了许久,江尻已经露出了不耐烦的表情,不过浅见却装作没有看到,继续问道:
  “还有一件事,松川先生去因岛的前一天,在公司有什么奇怪的表现吗?”
 先生には、ご指導の程よろしくお願いします。
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本帖子最后于 2025/8/13 16:06:55 编辑 ]
靡不有初,鲜克有终……