【汤河原】【270】
  ほっとして、小早川は、意識を失った。
  何分たったのか、何時間したのかわからない。
  眼を開くと、十津川の顔が、あった。
 「気がついたか?」
 「おれはどうなったんだ?」
 「どこまで、覚えてるのかね?」
  と、十津川がきいた。
  「女に射たれたところまでは覚えている」
  「君は、熱海の、倒産にて廃墟になったホテルに運ばれて、ガソリンをかけられて、焼かれるところだったんだ」
  「それが、どうして、助かったんだ?」
  「一一○番したのは、君か?」
  「ああ。だが、そのあと、おれは射たれた」
  「金次は、電話を切って、安心していたらしいんだが、警察電話というのは、かけた方が切っても、つながったままなんだ。それで、私や県警の刑事が、あのホテルに駈けつけた」
  「金次はどうなった?」
  「逮捕したよ」
  「自白したテープがあった筈なんだが――」
  「テープレコーダーごと、君と一緒に箱に入れてあった。一緒に焼いてしまうつもりだったらしい」
  と、十津川が、いった。
  「女は?」
  「金次の女の相川エミか。あの女には、手こずったよ。やたらに拳銃をぶっ放すんでね。おかげで、県警の刑事が一人負傷したよ」
  「おれのことなんだが」
  と、小早川が、いった。
  「六年前の殺人と、今回の一連の殺人事件については、君は、無実だとわかった。静岡県警も神奈川県警も、それを認めているよ」
  と、十津川は、いった。
 【译文】
 紧绷的神经一放松,小早川就晕了过去。
 不知道几分钟还是几个小时。
 当睁开眼的时候,看到十津川出现在眼前。
 “你醒了?”
 “我怎么了?”
 “你还记得哪些事情?”
 十津川问道。
 “记得我被那个女人开枪打中了。”
 “你被他们运到热海一处倒闭的旅馆废墟,还被浇上汽油,正准备点火烧掉呢。”
 “然后,我怎么又得救了。”
 “是你打的110报警电话吧。”
 “是啊。但是,不久,我就中枪了。”
 “金次把电话挂断了,以为可以放心了吧。但报警电话即使报警的那边挂断了电话,其实仍然在通话的。所以我和县刑警们赶到那家旅馆。”
 “怎么处理金次的?”
 “逮捕了。”
 “有一盘录了他坦白罪行的磁带——”
 “他们把你连那个录音机都扔进了箱里。打算一起烧掉。”
 十津川说道。
 “那个女人呢?”
 “你说金次的情妇相川惠美啊。那个女人太难缠了。乱开枪,结果,一名县刑警受伤了。”
 “关于我呀——”
 小早川说道。
 “有关六年前的杀人事件以及现在这一连串的杀人事件,你是清白的。静冈县警和神奈川县警都承认了一点。”
 十津川说道。
 请老师看一下。
低头做事