【点与线】【7】
 それくらいだから、客の中には誘惑 する者もあったらしい。ここの女中はみんな通いである。午後四時ごろに出てきて十一時すぎには帰る。その帰りを待って、新橋駅 のガード下 あたりに来てくれと誘う者がある。客の言うことだからすげなく は断われない。ええ、いいわと返事して、三回も四回もすっぽかして しまう。彼女に言わせると 、それでたいてい察しをつけて ほしい 、のだそうである 。
 「血のめぐりの悪いくせに 怒ってんのよ。このあいだ お座敷 に来て、いやと言うほど つねる のよ」
  お時さんは、すわったまま、着物をめくって ちらりと 膝を朋輩 に見せた。白い皮膚の上に、うす青い痣のようなものが一点に鬱血していた。
 「ばかだな。君があんまり気を持たせる からさ」
  と安田辰郎は、その場で杯を含みながら笑って言った。つまり安田は、それだけ気のおけない 客になっていた。
 「そういえば、ヤーさん、ちっとも あたしたちをくどかない わね」
  と、女中の八重子 が言った。
 「くどいてもはじまらん よ。どうせ 肩すかしをくう 組 だからな」
 【译文】
 正因为阿时如此有魅力,所以似乎就有客人引诱她。这里的女招待都是通勤的。阿时下午四点出门,晚上十一点多回家。有客人就对她说,我等你下班,你来新桥站的铁桥下附近吧。由于客人的要求不能冷漠地回绝。虽然嘴上答应“嗯,好呀”,但结果屡次放客人的鸽子。据说,照她的说法,她这么做通常是希望对方因此能难而退。
 “那客人明明身体素质差脾气却不小。前几天来我们这儿玩,居然死命地掐我。”
 阿时就那样坐着,掀起和服,快速地把膝盖给同事们看了一眼。只见白皙的皮肤上,有一点淤痕,像淡青色的痣一样。
 “真傻啊。因为你让他抱太多希望了知道吗。”
 安田辰郎一边喝着酒一边笑着说道。也就是说,安田已经成了能让她们如此不见外的客人了。
 “话说,雅先生是一次也没有追求我们呢。”
 名叫八重子的女招待说道。
 “追了也没用啊呀。反正我们是注定会期望落空的那类人啊。”
 请老师看一下。 
低头做事