ひどい思い違いをしたものだが、きわどいところで、浅見は失点を挽回した。狙いどおり、彼女は苦笑して、機嫌を直してくれたらしい。
  「姉は今、出掛けております」
  「ああ、そうだったのですか、あなたは奧さんの妹さん……」
  「いえ、兄の方です」
  「それじゃ、亡くなられた松川さんの……それはどうも……」
  浅見はまた神妙に頭を下げた。
  「だったら、ぜひお話を聞かせていただけませんか」
  「話すって、何を話せばいいんですか?」
  「松川さんの自殺の真相についてです」
  「でも、お話しすることなんか、何もありませんよ」
  スッと身を引くようにして言った。そういう毅然とした態度や口調から、かなり気が強いことを想像させる女性だ。
  「それじゃあ、これならどうでしょう」
  浅見は、去るものは追わないような、泰然自若とした態度で、言った。
  「松川さんが殺された可能性について、何か話していただくということでは」
  「えっ……」
  虽然闹了大误会,但是浅见还是在关键时候挽回了局面。如他所想,松川夫人苦笑了一下,看起来是消除了误会。
  “我姐姐现在不在家。”
  “是这样啊,您是松川夫人的妹妹吗?……”
  “不,她是我嫂子。”
  “那这样的话,关于不幸身故的松川先生的……那个……”
  浅见意味深长地低下了头,
  “请您务必要告诉我。”
  “你到底要我说什么啊?”
  “就是松川先生自杀案的真相。”
  “但是我真的没什么能说的啊。”
  松川夫人直起身体拉开了距离。从她坚决的态度和语气来看,她是个相当坚强的女性。
  “您看我这么说会不会好理解?”
  浅见一副逝者已矣的态度,镇定自若的说道,
  “就是我想听一听,您觉得松川先生的死会不会是他杀?”
  “啊?……”
 先生にはご指導のほどよろしくお願いいたします。
靡不有初,鲜克有终……