【点与线】【12】
「ええ、いいわ」
　と先に思いきったように言ったのは、とみ子だった。
「お店に、も少し遅くなるからと、電話で断わってくるわ」
　そう言って、彼女は電話のある方へ立って行ったが、まもなく、にこにこして戻って来た。
「なんとか言っておいたわ。じゃ、お見送りに行きましょう」
　そうか、悪いな、と言って安田辰郎は立ちあがった。このとき、彼はまた腕時計を出した。よく時計を見る人だと女たちは思った。
「何時の電車にお乗りになるの？」
　八重子がきいた。
「十八時十二分か、その次に乗りたい。今、五時三十五分だからな、これから行けばちょうどいい」
　安田はそう言いながら、せかせか と勘定を払いに 歩いた。
　車は駅に五分ぐらいで着いた。車のなかで、安田は、
「すまんなあ」
　とあやまっていた。八重子もとみ子も、
「いいわよ。ヤーさん。これぐらいのサービスしなきゃ、こちらが悪いわ」
「そうよ、ねえ」
　と言っていた。

【译文】
“好的，可以的。”
富子像是率先下定了决心似地说道：“我打电话给店里招呼一声，就说我们会迟一点回店里。”
说着，她站起来往有电话的地方走去，不一会儿，微笑着回来了。
“总算跟店里说好了。那我们就送送你吧。”
安田辰郎回应道：“是吗，那不好意思了”，然后站了起来。这时，他又翻出手表。女人们看了心想，这人怎么老盯着手表看。
“您要坐几点的电车？”
八重子问道。
“六点十二分吧，我要坐这一班车。现在五点三十五分了，所以现在去的话刚刚好。”
安田一边这么说，一边急忙过去付款。
车子过了五分钟左右到站了。安田在车里对女人们抱歉道：“不好意思了。”
八重子和富子说道：“没事。安先生。这点服务都没有话，就是我们的不对了。”
“是啊。”

请老师看一下。

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