島田はおうむ返しに言って、完全に横を向いて、浅見の顔に見入った。
「それって、何なのですか?」
「実はですね、殺された弓岡という人は、5月3日に東京の競馬場に行ったのですが、そこから帰ってきて、突然、『尾道へ行く』と言い出したのだそうです」
「ああ、そのことなら、大原さんから、大体の事件の内容を聞いていますよ」
「そうですか、それなら話が早い。それでですね、警察も僕も、今まで、そのことをあまり重視していなかったのですが、けさ、ベッドの中でふと思いつきましてね、もしかすると、弓岡さんは、競馬場で誰か知り合いに出会って、話を聞くか、何かのニュースをつかむかして、尾道へ行くことになったのじゃないか――とね」
「それはそうかもしれませんね」
島田はうなずいた。
「仮に、そうだったとすると、その前日か前々日に、尾道付近で何かがあったのかもしれません。それも、弓岡さんにとって、極めて関心の高い何かが――です」
「なるほど、それが新聞に出ていたのじゃないかというわけですね」
島田は手を叩きかけて、やめた。
「しかし、そんなに関心の高い事件だとすると、当然、弓岡さんは新聞やテレビを見ているはずでしょうから、朝のうちに気が付かなかったというのはおかしいのじゃありませんか」
言って、島田は首をかしげだ。
岛田机械地重复着浅见的话,完全扭过脸去,盯着浅见。
“那是为什么呢?”
“其实,据说受害人弓冈正是在5月3号去了东京的赛马场,从那里回来之后突然说自已要去尾道的。”
“啊,关于这件事,我之前已经从大原先生那里得知了案件的大致内容。”
“是吗,那他可真是嘴不严啊。是这样的,不管是警察还是我,到现在为止都没有重视过这个细节,但是今天早上我在床上突然想起来,说不定弓冈是在赛马场听到某个熟人提起,或者是看到了什么新闻,才决定去尾道的。”
“确实有可能。”
岛田点头道。
“假如真是这样的话,那在弓冈出事的前一两天,尾道附近就有可能发生了什么大事。而且肯定是弓冈先生非常关心的事。”
“那这样的大事就有可能会在报纸上出现,原来是这样啊。”
岛田停下了车,说道,
“但是,如果是弓冈先生非常关心的事,他肯定在平时也在关注着报纸或者电视新闻吧,但他在早上却没有注意到,这不是很奇怪吗?”
岛田歪起了头。
老师,“島田は手を叩きかけて、やめた。”这一句话我不太理解,是说弓冈停下了车吗,如果是停车的话为什么手会有这样的动作呢?
靡不有初,鲜克有终……