「そういうわけで、明日は僕は尾道へ行くつもりです」
浅見が言うと、田原も木元も、羨ましいそうな顔をした。
「まあいいでしょう、そっちのほうまでは、警察は関知しませんからね」
田原は憎まれ口を叩く。
「我々はあてどなくて、電話番号を頼りに歩き回るだけですな」
「ご苦労様です」
浅見はニヤニヤ笑いながら、お辞儀をしてやった。
翌朝は早立ちで、尾道へ向かった。
浅見は一人で電車を利用して行く予定だったのだが、島田はどうしても一緒に行くと頑張った。社の方には了解を取ってあるらしい。
「浅見名探偵が動いている事件なら、絶対に面白いはずだと、説得しました」
胸を張ってそう言っている。
推理小説でもあるまいし、殺人事件の捜査が面白いなどというのは、いささか問題発言だが、そんなふうに見込まれる浅見の方にも責任の一端はある。
「しかし、うまく解決できるかどうか、僕には自信も目安もありませんよ」
これは謙遜でもなんでもない、正直な気持ちだった。まったくの話、今回の事件は何がどうなっているのか、雲をつかむような具合に取り留めがない。
“所以我想明天去尾道看看。”
浅见说罢,田原和木元露出了羡慕的目光。
“随你的便吧,你去哪里不关我们警察的事。”
田原的口气让人生厌,
“我们这些人就得像个没头苍蝇一样,对着个电话号码东奔西跑啊。”
“辛苦了。”
浅见笑眯眯地浅浅鞠了个躬。
第二天早上,浅见很早就出发去尾道了。
浅见本打算一个人坐电车去,但是岛田说什么也要跟着。公司好像也批准了他前往。
“我跟上司说,名侦探浅见参与的案子一定非常有趣,他就同意了。”
岛田挺起胸膛说道。
又不是推理小说,“调查杀人案很有趣”这句话本身就有些不妥,当然浅见会被这么想自己也有责任。
“但是我也没把握能查明案件啊。”
这并不是自谦,而是浅见真实的想法。说实话,这起案件的原委至今为止还蒙着一层迷雾。
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……