その辺りは干し魚などを売る店がいくつかある。タコの一夜干しなど、いかにも美味そうだ。
道すがら、店先をのぞいて、浅見は雪江へのお土産に買って帰ろうかな――と思ったが、考えてみると、干し魚は年寄りには固すぎるかもしれない。「わたくしに対する嫌みなの?」などと、かえってやぶ蛇になる恐れがある。
かといって、「歯は大丈夫ですか」などと確かめるわけにはいかない。あれこれ思い悩んで、結局、浅見は土産を買うのをやめにした。
「何か、発見できましたか?」
浅見が車に戻るのを待ち兼ねたように、島田は期待感をそのままぶつけてきた。
「だめですよ。もう一度、畑谷さんの自宅を訪ねようなどという、ごく初歩的な結論しか出ませんでした」
「なるほど、まず出発点に戻れ――というやつですね」
「ははは、どうも、島田さんに言わせると、なんでもかんでもかっこよくなっちゃいますね」
浅見は苦笑したが、何にしても褒めてもらうというのは気分のいいものだ。自分のやっていることに自信が持ってていない場合など、褒められることによって信念のようなものが湧いてくる。
那旁边有几家卖鱼干之类海货的小商店,有一夜章鱼干(注:把章鱼盐渍后风干一夜得到的章鱼干)等等,看起来很美味。
走着走着,浅见看到店门前摆着的海货,想着要不要给寡母雪江买点土特产回去,不过又一想,鱼干对老年人来说可能还是太硬了。“你是故意恶心我的吗?”——说不定反而会多此一举招致寡母的不快。
话说回来,也不能直接询问寡母:“牙还好使吗?”。思来想去,浅见最终还是决定不买了。
“怎么样,发现什么了吗?”
——浅见迫不及待赶紧回到车上,而岛田走过来迎面问道。
“没什么收获啊。除了得出应该再去畑谷家看看这样非常初步的结论之外,再也没有什么发现了。”
“原来如此,总之就是推理出——我们应该再回到起点去——是这样吧?”
“哈哈哈,什么事情被您这么一说,都变得帅气起来了呢。”
浅见虽然苦笑着,但是被人恭维终究是件让人开心的事。在对自己所做之事没有信心的情况下,被夸奖会坚定自己的信念。
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……