「まあ、オタクたち民間人がどうなっても、警察には何の責任もありませんけどね。そのことを承知していただいた上でなら、何をしようと結構」
田原は開き直ったように言って、そっぽを向いた。
いずれにしても、今日はもう遅いので、すべては明日――ということにして、東京組の3人はいったんホテルの部屋に落ち着き、その後で、大原の案内で食事に出かけることになった。
「もし魚料理が良ければ、浅見さんご推薦の黒乃屋がいいでしょうな」
「ああ、いいですねえ、懐かしいなあ」
浅見は懐旧の情をそそられた。黒乃屋は屋島に面した岬の町――庵治町にある、安くて美味い魚料理専門の店である。浅見の母親・雪江未亡人が巻き込まれ、あやうく「心の旅路」になりそうだった、『讃岐路殺人事件』の舞台の一つといっていい。
田原は例によって、「自分は洋食の方がいいが、しかしまあ、たまには魚もいいですか」と、もったいをつけた。
大原と田原――似たような名前だが、性格は全く正反対。大原の少し抜けたところのある茫洋とした人柄には、ほっとするのに対して、田原と付き合っていると、絶えず背中を押されているような気忙しさを感じる。もう一人の木元は物静かで、村役場の係長といったおもむきがある。
大原のオンボロ車で岬の道を走って、黒乃屋に着いたのは8時近かった。対岸の屋島はほとんど闇の中に沈んで、明かりだけがチラチラとまたたいている。
「洋食のほうが」などと気取った割には、田原は魚料理をよく食べた。木元はビールをゆっくり味わうように飲む。車を運転しなければならない大原は、それを横目に見て、しきりに煙草をふかした。
「被害者の弓岡は高松に六日にいて、遅くとも七日には東京に帰っているわけですが、その間、どこでどうしていたのですかねえ」
木元部長刑事は、ビールを喉に流し込むのと同じテンポで、ゆっくり喋る。
これまでにわかっている、弓岡正の行動の中から、この事件に関係すると思われるものを列挙すると、次のようになる。
“行吧,那某些宅男老百姓不管出了什么事,警察可都是不会担责的。你要是事先明白了这一点,干什么都行。”
田原像是再也不想继续说下去了,转身面向了一旁。
不管怎么说,今天都太晚了,一切都要等明天——因此东京三人组在宾馆里打点好了住处之后,就打算跟着大原出去吃饭。
“要是想吃鱼的话,我们就去浅见先生推荐的黒乃屋吧。
“好啊,真怀念那里的味道。”
浅见的思绪被拉进了回忆当中。黒乃屋位于庵治町(庵治町坐落于面向屋岛的岬角上),是一家实惠又美味的专卖鱼类料理的店。这个地方可以说是浅见的寡母雪江被卷进来还差点导致失忆的“赞岐路杀人事件”的舞台之一。
田原还是照例装模做样地说道:“我虽然喜欢吃西餐,但是偶尔吃吃鱼,也挺不错的。”
大原和田原——虽然名字相似,但是性格却是截然不同。大原属于那种有点大大咧咧的,让人觉得放心。而如果和田原交往久了的话,就会发现他会一直在身后催来催去,让人烦心。而另外一个人木元倒是很稳重,有一种村长的风度。
大原的老爷车在岬角的公路上行驶着,到黒乃屋的时候已经快8点了。对岸的屋岛几乎完全淹没在了黑暗当中,只能看到一些灯火在闪烁。
田原嘴上说着“喜欢西餐”,吃起鱼来倒是大快朵颐。木元则是悠闲地品味着啤酒,而大原因为要开车不能喝酒,只是瞟了一眼木元,不停地在一旁吞云吐雾。
“被害者弓冈6号的时候还在高松,最晚7号应该就已经到了东京了。在这期间,弓冈究竟是在哪,究竟是发生了什么事呢?”
刑警木元一口啤酒下肚,不紧不慢地说道。
迄今为止已经掌握到的、弓冈正的行动轨迹里和本案相关的线索如下。
先生の教えをお願い致します。
靡不有初,鲜克有终……